転職の理由をどうして聞くのか

履歴書や職務経歴書などの書類審査からはじまり、面接などのあらゆる就職試験の過程において、必ず志望動機と自己PR、そして転職の理由を尋ねられる。
この質問にうまく答えることができるかによって、転職をうまく運べるかどうかに大きな影響を与えるため、就職支援サイトなどではさまざまなアドバイスがなされている。
これらの質問が転職に大きな影響を与えるということは、企業側にとっても重要な質問であり、さまざまなことを見極める要素となっている。

転職の理由と志望動機の質問を企業が行う理由というものは、この質問によってその人物がどのような人物かを見極めるというものだ。
その人物がどのような人物であり、かつ入社後に活躍するかどうかを知るための質問というわけである。
面接官や採用担当者が確認しようとしているポイントはおもに3つである。
ひとつめが応募者が仕事において何を重視しているのか、という点であり、応募者のニーズと企業とがマッチするかどうかを判断する。
ふたつ目が仕事に責任感を持ち、同じ理由で転職してしまわないかという点である。
そして、最後が転職の理由と志望動機によって、新しい仕事に対する意欲やモチベーションがどの程度のものなのかをはかるという点である。
応募者の希望と企業側の求める人物像と合致しているのかどうかを判断し、入社後にも意欲的にモチベーションを持ち続けて働けるかどうかは、非常に重要な点である。
これらの点を、質問によって明らかにして企業側は採用するかどうかを判断している。